このレビューはネタバレを含みます
チーロ的な役柄が五人兄弟の四番目に設定されてるのがよかった。チーロは終盤まで影が薄いけど休憩時間にルーカと話す中でシモーネとロッコについて怖いくらい的確な評価を言っていくくだりでもう釘付けになってしまった。
序盤あんなにチャーミングだったシモーネが気づけばどうしようもないかんじになっている。そんなに大それたことでもないか、というくらいの非行、犯罪がじわじわ大きくなって、いつのまにか人を殺すまでなっている(というか、まあこいつならやりかねへんかと思わせる仕上がりになっている)。
家族として全然うまくいってないのに兄弟がそれぞれをかなり愛しているのがつらい。シモーネがルーカを引き留めるところとか。