きゃんちょめ

愛と憎しみの伝説のきゃんちょめのレビュー・感想・評価

愛と憎しみの伝説(1981年製作の映画)
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【この映画内の完璧な場面①】

You are the genius of the soft-drink world. Get the goddamned company to pay the bill!
ソフトドリンク業界であなたは天才なのよ。あなたの会社にここの代金を払わせればいいじゃない。

Joan, you've got to understand, it's a public company. This isn't Hollywood. This is the real world.
ジョーン、分かってほしい。僕だけの会社ではないんだ。そしてここはハリウッドではない。ここは現実世界なんだよ。

The real world expects us to live in a certain way.
だからその現実世界こそが、私たちにある仕方で生きることを期待しているんじゃないの。

That way is breaking my back.
その仕方は、僕らを追い詰めるものなのさ。

We'll find a solution.
どうにか切り抜けましょうよ。

→現実世界と夢工場ハリウッドを対立させているアルに対して、むしろジョーンは、現実世界こそが夢見ることを待望しているからこそ、私は現実世界に夢を見させてやるためにその役まわりを演じているのだ(=彼は仕事場においてだけでなくプライベートにおいてさえ徹底的に役を演じている筋金入りの女優であることがわかる)と主張している素晴らしい場面。


【この映画内の完璧な場面②】

As usual, she has the last word.
いつも通り、彼女が最終決定権を握るんだな(最後の言葉を放つんだな)。
Does she?
そうかしら?
Does she?
本当にそうかしら?

→ジョーン・クロフォードのことを最後に語るのは彼女自身ではなく、その娘のクリスティーナとなることを暗示している完璧なセリフ。
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