きょんちゃみさんの映画レビュー・感想・評価

きょんちゃみ

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カフカの恋(1988年製作の映画)

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1.【なぜ歳下との恋愛がうまくいかないのかというと、少女が素朴で男は卑屈だったから】
「ぼくはひとりの少女を愛した。少女もぼくを愛した。しかし、ぼくは去らねばならなかった。なぜか?ぼくには今でもわから
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

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そういえば最近みた『トランスフォーマー/ビースト覚醒』という映画、ストーリーにはほぼ乗れなかったんですけど、トランスフォーマーシリーズはストーリーを楽しむ映画ではないだろう、と個人的には思っているので>>続きを読む

名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)(1998年製作の映画)

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「死なせやしねえ!てめえに自分の犯した罪の重さを分からせてやる!」という発言を聞いて、毛利小五郎とかいう名前の方が俺と同じ死刑反対論者であることがわかった。よかった。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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偽物の仮面をかぶらされた女優が、偽物の傷を化粧でつけていた。しかし、その偽物の傷だけが本当の傷なのである。

「フィクションにしないと描けないリアリティーというものがある」。「実際にはなかったことによ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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【『オッペンハイマー』について】

約30分前に池袋で見てきた。結論から言うととても面白かった。以下では、俺の感想を箇条書きで書いてみる。マジでさっき見たばっかりだし、一度しか見ていないので、間違って
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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最近見た『デューン2』っていう映画、よくある『ラスト・サムライ』とか『アラビアのロレンス』とか『ボバ・フェット』みたいな、白人酋長系映画に全然なってしまっていなくて、そこが凄くよかったと思った。

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ゾディアック(2006年製作の映画)

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アイアンマンとハルクとミステリオが協力して殺人犯を追い詰めてたから、マーベル映画かと思ったら違った。しかも殺人犯を近くまで行って見てみたらヤバすぎて、ミステリオが逃亡してて最高だった。

スミス都へ行く(1939年製作の映画)

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この映画、スミスが議会での不正法案成立を妨害するために23時間の演説をするシーンがあるんだけど(=そしてこの行為は「フィリバスター」といってアメリカではよくあること。発言中の議員の発言を強制終了させる>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

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「グッド・ウィル・ハンティング」は「グッド///ウィルハンティング」なのか、「グッドウィル///ハンティング」なのかを考えさせる映画だと思う。ちなみに、人の名前に肯定的な形容詞をつける映画となると、『>>続きを読む

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

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https://eiga.com/news/20240307/15/

最近みたニュースによると、この『マダム・ウェブ』という映画、現在絶賛公開中にもかかわらず主演女優がつまらな過ぎることを認め、二度
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ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

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【人が求める五大対象について】

①カネ(権力):人為的秩序(=経済機構)における可能的操作
→人為的秩序(=経済機構)においてはそこで起きる事象に対して可能的操作ができるはずだという意味づけを求めて
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リング(1998年製作の映画)

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松嶋菜々子がペンションのノートで読む「おとうさんはでぶです、おかあさんはでぶです、だからぼくもでぶです」の落描きはなんだったのか。家族の微笑ましい一体性を意味しつつ、同時に、そのことの不気味さも表現し>>続きを読む

猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

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【オランウータン🦧に人権を認める判例は存在している】
https://jp.reuters.com/article/idUSKBN0K009D/

ジャズ大名(1986年製作の映画)

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【おすすめジャズマン】
①バド・パウエル
②ハンク・ジョーンズ
③オスカー・ピーターソン
④ビル・エヴァンズ
⑤渡辺香津美
⑥黒田卓也

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

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【『素晴らしい日々』を巡る2つの解釈】

「君は僕を忘れるから、そうすればもうすぐに君に会いに行ける」

⑴【「時が蟠(わだかま)りを風化させてくれる」という解釈】
 人には物事を記憶するだけでなく、
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ポエティック・ジャスティス/愛するということ(1993年製作の映画)

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人は言語を使って考える。言語を麻痺させると人はいつも通りに考えられなくなる。では、使っているうちに言語が麻痺してくるような言語とはなにか。詩的言語である。では、詩的言語とはなにか。言葉の喩的使用、すな>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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俺はこの映画に出てくるシーンの中で、ベラとハリーの対話シーンが一番、心に残った。

ハリーは「世界の痛み」を知っているくせに、それに嘆いているだけ。世界を変えようとする人への賛同は建前でしかない。ハリ
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神の左手 悪魔の右手(2006年製作の映画)

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【なぜ右と左はどっちがどっちだか、わからなくなるのか】

無重力状態ではニワトリの卵は孵化しない。重力がなければ生まれることさえできない生物もいる。重力があるという環境を前提して肉体の構造が決まり、そ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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【アフターサンについて】
『アフターサン』という映画の評価、映画を見終わった直後はめっちゃ意味不明だったんだけど、だんだんと明瞭に理解できてきて驚いた。今となってはめっちゃいい映画だったと思える。ちゃ
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キャラメル(2007年製作の映画)

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中東のパリと言われるのがレバノンのベイルート。ベイルートでもフランス語は通じる(なんならインドのポンディシェリでもフランス語は通じる)。

ベイルートにあるエステサロンを舞台にしたのがこの作品。作品内
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トレッキーズ スター・トレック万歳!(1997年製作の映画)

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アフリカのマリという国出身のラッパーであるアヤ・ナカムラはフランスで人気だが、このナカムラという名前は『スター・トレック』に出てくるナカムラ提督からつけた名前だという。

最強のふたり(2011年製作の映画)

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ドリスの出身はフランス語圏であるセネガルという国の首都ダカール。この作品の続編ともいわれる『サンバ』でも主人公はサッカーのセネガル代表チームのユニフォームをお守りにしている。半年ぶりに実家に帰ると母親>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

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【俺の中での記憶変質の過程】
マッツ・ミケルセン

ミッツ・マケルセン

ミッツ・負ける気せん

目元が似てる君へ(2016年製作の映画)

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主演はマルチニーク系。パリ郊外の街クレテイユが登場する。

十三人の刺客(2010年製作の映画)

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以下の4つの場面は見逃せないなと思いました。

①まず、終盤で市村正親の生首を稲垣吾郎が蹴り飛ばすシーンが、序盤に出てきた蹴鞠のシーンの反復になっているところが気が利いているなと思いました。

②次に
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チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室(2008年製作の映画)

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1.【イライラするのはイライラする理由が不明確だから】
「それでは一体、娘さんはなにを悩んでいるのでしょうか?あなたは単純に「男友達がいないからだ」と思い込んでいらっしゃるかもしれませんが、若い頃の「
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

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最後のセリフは、ウィニーさんのペースメーカーをちゃんと取り除いておけばよかったという意味だと思う。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

5.0

【『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』について】

阿佐ヶ谷で見てきたのだが、非常に面白かった。

「感染症の克服過程で痛覚が失われてしまった未来の人間たちのなかで、唯一まだ痛覚が残っている主人公は
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キャリー(2013年製作の映画)

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「それでは一体、娘さんはなにを悩んでいるのでしょうか?あなたは単純に「男友達がいないからだ」と思い込んでいらっしゃるかもしれませんが、若い頃の「思い通りにならなくてイライラする」は、そんなにすっきりし>>続きを読む

ブラジルから来た少年(1978年製作の映画)

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【最後に映ったブレスレットについて】

最後に映ったブレスレットについてこのような解説があり、なるほどと思いました。ナチスはオカルトを信じていたので、ヒトラーのクローンたちをあのブレスレットが守ってく
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フライトナイト(1985年製作の映画)

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ヴァンパイアが十字架に近づくことができないことを正当化するために、「自分は最近「霊的更生reborn」をしたため、十字架は冒涜的だと考えるようになっており、だから、我が家に十字架を持参しないで欲しい」>>続きを読む

ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター(1970年製作の映画)

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【ベトナム戦争は他人事じゃない】

https://youtu.be/RbmS3tQJ7Os?si=rWC_Y3gj30IvYXF2

Oh, a storm is threat'ning
My ve
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チーム★アメリカ/ワールドポリス(2004年製作の映画)

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【さすがにこの誤訳は直してください】

この映画、公式版の字幕をみたら、

Spottswoode: Gary, you can't go! Without you the team is doo
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愛と憎しみの伝説(1981年製作の映画)

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【この映画内の完璧な場面①】

You are the genius of the soft-drink world. Get the goddamned company to pay the bi
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ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2017-2018 「コッペリア」(2018年製作の映画)

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ギリシア神話のピュグマリオン伝説という原型は、人形目線の作品としては、①カルロ・コッローディ(1826-1890)の『ピノッキオの冒険』(1883)へと結実し、②SF映画『A.I.』(2001)へと受>>続きを読む

ヴェニスの商人(2004年製作の映画)

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シェイクスピア(1564-1616)の喜劇『ヴェニスの商人 The Merchant of Venice』で、本来金が必要なのは、ヴェニスの商人であるアントーニオの友人の、バサーニオである。バサーニオ>>続きを読む

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