三編の作品の中で、『ピール』と『彼女の時間割』が好きだ。

『ピール』を最初に見た時は本当にびっくりした。オレンジを巡る家族間の譲れぬやり取り。皆とっても頑固で、好もしい。

『彼女の時間割』は、良質の少女趣味のエッセンスそのものと言った作品。『ある貴婦人の肖像』のオープニングや『ブライト・スター』にも繋がっているところがある。

２本とも、ジェーン・カンピオンらしい傑作。DVD化切望。
（VHS)
（変わらぬ作風 2010/8/4記）

3つの短編が収録されているのだけれど、２作品目の『彼女の時間割』の瑞々しさには思わずドキドキしてしまった。思春期の少女の憧れや女の子同士の密かな背伸びを覗かせる。

ピール/キツツキはいない/彼女の時間割の3作。フィルマークスにはまだ載ってない1984年制作の短編、After Hoursも合わせて観た。

キツツキはいないとAfter Hoursが圧倒的に好きだった。