ハレルヤ

奇跡が降る街のハレルヤのレビュー・感想・評価

奇跡が降る街(1991年製作の映画)
3.8
クリスマスのニューヨーク。宝くじで620万ドルが当たったフランクは突然暴れ狂って警察に逮捕される。幸運なはずの彼は何故自暴自棄になったのか。彼の半生を振り返るヒューマンドラマ。

クリスマスに奇跡という単語。ハートウォーミングなドラマと聞くと、どうしても「素晴らしき哉、人生!」を思い出してしまいます。そんな良さげな匂いにつられて鑑賞しました。

91年の映画らしく当時の雰囲気ムンムン。懐かしさが感じられるこの空気感は個人的に大好き。主人公のフランクと家族の複雑な関係にフォーカスが当たった内容です。

生まれながら強運に恵まれまくっているフランク。しかし家族との間に溝があり、特に父親とは確執。自分のせいで父親が苦しい思いをしてると知った彼は自分の運命に心を痛めます。

紆余曲折があってのラストは、それまでのモヤモヤを吹き飛ばす素晴らしい逆転劇。どんな展開か細かくは言いませんが、ここは何も知らずにご覧になった方が楽しめるでしょう。

音楽も90年代らしさが出たもので、作品の良い雰囲気を後押し。全体的にはちょっと単調気味でしたが、隠れた佳作という感じ。

これが実話ベースというのも驚きですし、日本未公開作というのも少し勿体無い気がしますね。クリスマスのシーズンにまた見てみたいと思います。
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