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天と地とのGINのレビュー・感想・評価

天と地と(1990年製作の映画)
3.3
上杉謙信と武田信玄。
互いに無敵と讃えられた宿命のライバルの川中島での対決を壮大なスケールで描いた角川作品。
たまに時代劇を観たくなるのよ。

俳優陣は、榎木孝明、津川雅彦、渡瀬恒彦、夏八木勲、大滝秀治などなど、豪華な面々。
内容は、まるで戦国絵巻を観ているような感覚。
史実に忠実であるかどうかは不明だが、上杉と武田が川中島の戦いへ至る経緯を上杉側の目線を中心に描いていました。
率直に言うと、合戦シーンの描写に重きを置きすぎて、人間ドラマとしては内容が薄かった印象。

「風林火山」の旗で赤備えの武田軍と、「毘」を旗印とした黒一色の上杉軍の色のコントラストが美しく、戦場も広大で圧巻のスケール。
どこで撮られたのかわからないけど、ロケーションも素晴らしい。
騎馬武者同士の対決も、立ち振る舞い含めて見応えがあリました。
騎乗での演技は大変だったでしょう。

エキストラ、何人使ったんだろう。
相当のお金をかけて映画を作ったのだろう。
時代劇特有の勧善懲悪という訳でもなく、感情移入できるような作品でもなかったのですが、スケールの大きいものを創ろうとする時代のエネルギーを感じることができる作品だったと思います。
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