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わらの犬のGreenTのレビュー・感想・評価

わらの犬(2011年製作の映画)
1.0
サム・ペキンパー監督のオリジナルも面白いと思わなかったけど、こちらも同じくらい面白くなかったです。

数学者だった主人公が脚本家になっていたことと、舞台がイギリスの田舎からアメリカの南部に変わっていた他は、1971年版に忠実に作ってあるのですが、単なる焼き直しでオリジナリティがなくって本当につまらなかった。

アレクサンダー・スカルスガルドが見たかったんだけど、なんでこの人がガサツな田舎もんを演じているのか、どーいうキャスティングなんだ!と思った。この人すっごいいい男なのに、なんで悪役ばっかりなんだろ?なんか不穏な雰囲気あるのかなあ。なんかいつもパッとしない役ばかりでもったいない。アーミー・ハマーといい、白人のいい男は昨今はあんまりウケないのかなあ。

主人公のデヴィッド・サムナーを演じるジェームス・マースデンは、1971年版のダスティン・ホフマンに雰囲気を似せようとしている感じがした。ジェームス・マースデンも色んな映画でちょくちょく見るけど、こちらもパッとしない感じ。

主人公の奥さんを演じるケイト・ボズワーズも、1971年版の人に似ているからキャストされたのかな?パッとしない(笑)。

1971年版も設定とかキャラ造形が一面的で面白くないと思ったけど、今回観てみると「都会のインテリ(草食系)と田舎モンのマッチョ系」の戦いなのか〜って思った。法律とかあってないようなもん、タフなヤツが仕切る田舎に放り込まれたら、主人公が思うような倫理は通用しない、みたいな。

アメリカで家のリモデルとかやってくれる大工さんたちって、いい加減な人が多くて、いい人探すのにすごい苦労するので、この映画で古いガレージを修理する男たちがうるさかったり、ダラダラ仕事したりっていうのに主人公がイラつくっていうの、すごく共感できそうなもんなんだけど、なぜかしないんだよなー。

これ以上書くことないです。
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