新木

マン・オブ・スティールの新木のネタバレレビュー・内容・結末

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

MCUは観終えたので、DCEUのほうも。
スーパーマンってほうれん草みたいなもの食って力もりもりの超人になって、悪いやつらをやっつけるぞー的な話じゃなかったのか。あと赤いパンツ履き忘れてない?
戦闘シーンはドラゴンボールさながらで、みんなアスファルトに恨みでもあるかのようにヒビを入れることを目的にしております。クリプトン人強すぎてもはや地球上の兵器じゃどうにもならなさそうなんですが、首を後ろからホールドしてクイッとやればいいみたいです。勉強になります。地球の空気が合うとか合わないとかの設定は、どうでもいいから早くしっかり戦えと思いました。

にしても、1作目からこんなにテーマやコンセプトもあやふやなまま、宇宙を舞台にしたり大風呂敷広げちゃって今後大丈夫なんですかね。ケビン・コスナーは見事でしたが、話はそんな面白くなかったぞ。ちょっと長げえし。

まずレインとの恋愛不要。あの肉付き感は記者としてなんかリアルに感じたところもありますが、エイミー・アダムスがヒロインとして魅力なし。とりあえず恋愛要素は入れておきたいよねで入れた感しかなく、戦闘の合間でキスするとかクラークちゃらいなってことのみ印象に残りました。ものすごく弱いキャプテンアメリカのほうがものすごくかっこよく見えます。コードネームアンクルの役は良かったのに。地球のお父さんジョナサンに「むやみに力を見せるな」といわれてたのに、めちゃめちゃあっさりレインにぺちゃぺちゃ話すのも謎。

異種生命体に対し、地球人がどのような反応を取るか、というところが本作のひとつのポイント。ここでクラークは超能力を隠さないとやばいとする点から、地球人はそれを使って悪いことをする存在であることを表します。バーで喧嘩を我慢したり小さい頃にいじめられていたシーンは地球人の悪行に怒りが溜まるもだと思うのに、なぜクラークが簡単に地球側につくことを選択したのか。それが地球の両親に対する恩義なのか、ただ単にクリプトン人の征服という行為に対する反抗なのかがまったく見えませんでした。ちょっと気になるレインを守るためとかだと総スカンなわけですが。ヒール役であるゾッド将軍のほうがクリプトン人の存亡をかけた必死さが描けており、どうしてもそっちのほうに共感してしまう。マント着て飛び回って楽しそうにしてるやつとは背負ってるものの重さが違いますから。
そして最後にデイリー・プラネットに入社する。超能力が周知されたあとでも地球人のクラークへの反応は特に変わることもなかったので、いままでの危惧がすべて台無し。竜巻から助けたハンクも違う犬になってるし、ケビン・コスナーが文字通り犬死しただけの着地が残念。

ローレンス・フィッシュバーンは、本作のほうが先ですが、MCU側のアントマン2作目で出てきてたので、ここクロスオーバーしてないとまじでキャスティングくそになりますね。

でもMCU同様、深く考えずに楽しむことも大事ですね。
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