氷雨水葵

アウトローの氷雨水葵のネタバレレビュー・内容・結末

アウトロー(2012年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2021年8本目。超超超長文注意!
◆あらすじ
男が運転する白いバンがピッツバーグ・アレゲニー川沿いにあるPNCパークの対岸の立体駐車場から、無差別に道行く人々を狙撃するという事件が発生する。5人ほど撃ち男は逃走。すぐに警察がかけつけ駐車場で薬莢と支払いに使われたコインを発見する。そのコインの指紋から元アメリカ陸軍のスナイパー、ジェームズ・バーに容疑がかけられる。そしてすぐさま逮捕されたが取り調べ中に「ジャック・リーチャーを呼べ」とメモを書く。

運転免許証などの情報が何もないジャック・リーチャーだがその正体は元アメリカ軍憲兵隊捜査官だった。狙撃事件とジェームズ・バーが逮捕されたことを知りすぐさまピッツバーグへ飛ぶことに。そしてエマーソン刑事と検事のアレックスは''ゴースト''と呼ばれているジャックとの接触方法がわからず待つしかなかったが、なんとらの前にジャック・リーチャーが姿を現したのだ。そこでリーチャーは、バーの弁護士で地方検事の娘であるヘレン・ロディンと会う。
バーはイラク派遣中、監視任務にいていたが撤退が決まりなおかつ狙撃手であるにもかかわらず何年も人を撃っていないためストレスやイライラ感が溜まっていた。そしてついに殺人を犯してしまう。そんな彼を逮捕したのがリーチャーだった。殺された4人の男たちは軍事関連会社の警備スタッフで多くのイラク現地女性をレイプしていたうえに、会社はバーのこの殺人が戦闘からくるストレスだったと事件は隠蔽されたのだ。

ヘレンと捜査していたリーチャーは一人で来ていた酒場で若い女・サンディに暴言を吐き男たちとやりあい逮捕されてしまう。しかしリーチャーはそれが自分を狙った罠だったというのだ。そしてヘレンは被害者遺族から聞いた話をリーチャーにする。結婚記念日のサプライズに夫への時計を買ったナンシー、そして妻と口論しそれの謝罪として出勤前に薔薇の花束を買ったダレン。この話を聞きリーチャーはこの二人が不倫関係にあったのではないかとヘレンに告げヘレンにバーの関係者とカードの記録を調べるように伝える。ジャックは証言や証拠をもとに酒場で出会ったサンディが働く自動車部品店にやってきた。「ジェブ・オリヴァー」という名前を聞き出し店に残されたジェブの車で彼の家にやってきたリーチャーは突然二人の男に襲撃を受ける。何とか事なきを得ヘレンのもとに戻る。
調べていくうちにリーチャーは駐車場が逆光だったことや標的が動いていたことなどから乱射現場ができすぎていることに気付く。そして自分を尾行していた車のナンバーを調べていたところその所有者は、被害者の1人である女性の夫の会社のライバル会社である「リーベンダウアー企業」だと知る。そしてこれは「5人」を狙った陰謀などではなく4人は巻き添えで''1人''を狙った犯行だときづいたのだ。そして今回の狙撃事件が被害者の1人である女性が「夫の建設会社」を売却することを拒み、犯罪組織に命を狙われていたことを突き止める。

その夜、サンディはおしゃれをして出かけようとしていたが何者かに殺されてしまい、リーチャーが泊まっていたモーテルで遺体となって発見されてしまう。エマーソン刑事きていたが、偶然モーテルに戻ってきたリーチャーは車内からサンディが殺されたことを知り頭に血が上り車を急発進させる。尾行していた車を発見し激しいカーチェイスを繰り広げるが取り逃がしてしまう。そして警察からも追われることに。なんとか警察の目を欺きヘレンに電話をかける。
その頃、ヘレンの元には地方検事で父親のアレックスとエマーソン刑事が来ていた。リーチャーはサンディの死は自分のせいで、そしてアレックス、エマーソンのうちどちらかが裏切り者だとヘレンに告げるのだった。

翌日、とある射撃場に来ていたリーチャーは射撃場の主人・キャッシュにジェームズ・バーについて尋ねる。そして的に3発当てたら話すといわれ約束通り3発命中させ、バーが誰と来ていたのかを調べる。
その頃、ヘレンは父親のもとを訪れリーベンダウアー企業の汚職について今すぐ調べるべきだと言及するが、アレックスは取り合おうとはしなかった。ヘレンは愛想をつかし部屋を出ていくが、エレベーターで居合わせたエマーソン刑事と何者かに誘拐されてしまう。

リーチャーは敵組織とケリをつけるためキャッシュを呼び出していた。作戦を練った結果リーチャーが車を逆走させながら敵アジトに乗り込み、車を撃つ方角から元海兵のキャッシュが敵を撃つというものだった。そして雨降りしきる中リーチャーはジェブを追い詰め肉弾戦にもつれ込む。
ジェブとの決着をつけヘレンを盾にしていたエマーソンも見事にねじ伏せ、「ゼック」と呼ばれている男がすべてを仕掛けた黒幕だと知る。そしてゼックは「万一刑務所に入っても自分にとっては老人ホームだ」という。リーチャーは流れ者で殺人事件の容疑者、自分は巻き込まれたただの老人なのだ、という。そしてこれを否定できる証人がいるか、とリーチャーに問う。リーチャーは警察に電話を掛けるヘレンを一瞥し、なんとリーチャーはゼックを殺してしまう。

その後ヘレンは意識が戻ったバーと面会していた。そしてジャック・リーチャーの行方はまたどこかに消えてしまったのだった。

◆感想
全米でベストセラーの小説「ジャック・リーチャー」シリーズ9作目を基にした本作ですが、ドラマパートが多くアクションんはそんなにありません。カーチェイスはトム自身が行っていますが派手なシーンはなく肉弾戦もあっさり終わってしまう感じです。ただロザムンド・パイクとの掛け合いが絶妙でとてもいい距離感でした。やはり美男美女は映えますね。
氷雨水葵

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