序盤から明らかに合成なカーチェイスを見せられるので幸先が良くないけど、全体の脚本自体はコンパクトながらも上手くまとまっている。
無実の罪を着せられた主人公のスノーが恩赦と引き換えに、囚人惑星MS1で発生した暴動に巻き込まれた大統領の娘の救出任務と並行して（陰謀の証拠を持っている）捕えられた相棒を探すというストーリーで、程々のスリルと程々のアクションが楽しめる。ステレオタイプすぎる悪役や口を開けば軽口しか言わないスノーに辟易してきたところで映画が終わるのもちょうどいい。
黒幕探しのシークエンスは正直蛇足なので、MS1での脱出劇をメインに作ればより一本筋の通った脚本になったと思う……。
キャストでいうと、主演のガイ・ピアースをはじめ、マギー・グレイスやピーター・ストーメア、レニー・ジェームズといった海外ドラマ等でもでよく見る俳優が勢ぞろい。
"THE B級"のノリが軽い映画を観たいならうってつけだ。
