ぬまつ

ルビー・スパークスのぬまつのレビュー・感想・評価

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)
3.8
「ビッグ・シック」鑑賞ついでに2012年鑑賞「ルビー・スパークス」の記録。

「リトル・ミス・サンシャイン」監督の6年ぶり第2作。
脚本は29歳の女性。その人が彼女役。彼氏役はその人の本当の恋人。しかもその「リトル・ミス・サンシャイン」の【喋らない人】。
これらの時点でいろいろと駆り立てられるものがありました。


彼氏のカルヴィン。彼女のルビー。

前半が特に面白かったです。
作家のカルヴィンが夢の中で恋した女性ルビー。そのルビーを自分の新作のヒロインして物語を書き進めていく。
するとある朝、自分の家に突然ルビーが。
作品の中のルビーに夢中になりすぎて幻覚を見ているものだと思ったけど、一緒に街に繰り出してみると、なんと周りのみんなからもルビーが普通に見えるということを知り大慌て。

カルヴィンの兄にもそのことを教えると、最初はもちろん信じてもらえなかったけど、実際に彼女を見てびっくり。
それでも詐欺なんだと信じきれない兄だが、試しに「ルビーはフランス語が得意」と作品に付け加えたら、急にルビーがフランス語を喋りだす。

このあたりまでが最高に面白かった。


中盤以降は、勢いがなくなったというか、無理やりでハチャメチャすぎたというか。
ルビーにあまり相手をしてもらえなくなったときに「ルビーはカルヴィンなしでは生きていけない」と書き足したけど、あそこまでベットリさせまくるのかよというくらい大げさでした(笑)

自分の理想の彼女を創作できたとしても、嫉妬などがつきまとったりして、決してうまくは進まない。面白くて興味深い内容ではありましたね。

自分だったら「ルビーが万馬券を当てた」とか書くのになぁと思いました。
汚い人間でごめんなさい。


男性からのほうが好かれそうなラブ・コメディですが、女性目線だとどうなんでしょうね。
カルヴィンにイライラしたりするんでしょうか。

脚本兼主演のルビー役ゾーイ・カザン、美人さんで気に入りました。
脚本家か女優か両方か、今後どの道に進むとしても、応援し続けたいですね。
自分の希望は女優専念です。見たいから。
ぬまつ

ぬまつ