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レ・ミゼラブルのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
5.0
年納めは<民衆の歌>を聴きたくて2012年版の「レミゼラブル」で締めました。2024年に向けて気持ちが上がりました。自由のために闘ったフランス革命の後は、パンのための闘い。今回で3回目の鑑賞です。どれだけ好きなんだろう。

ジャン・ヴァルジャン(ヒュー・ジャックマン)の良心の葛藤はわかりやすい一方、ジャヴェール警部の闇の深さが哀しい。ラッセル・クロウが最後まで悪役ぶりを発揮していて名演技です。弱者がさらに弱者を叩かざるを得ない社会。パン一つも盗むしかない貧困。二人とも歪んだ社会の犠牲者です。現代にも通じます。

原作者ヴィクトル・ユーゴーがその目で直接に見た、闘い、命を失っていく若者たち。大きな革命の間に挟まれた小さな<六月暴動>と呼ばれる、パンを獲るための闘いでした。

<民衆の歌>をユーゴーが聴いたら、どう思ったでしょうね。



🎬️2023年振り返り🎬️

新作をあまり観ていなくて、劇場鑑賞したのは、71/500本でした。
以下のようなテーマを決めて観るときもありました。

◆黒人差別
◆顔とアイデンティティ
◆日本の戦争
◆~の女
◆選挙
◆バスケ
◆吸血鬼
◆死生観
あとは、
◆ジュブナイルもの
◆邦画クラシック
◆ロシア周辺地域の作品


2024年は、
◇~の男
◇ベルイマン2巡目
◇続けてフランス作品
◇キリスト教関連
◇邦画クラシック
◇ロシア作品
◇台湾、中国作品
◇世界の紛争
◇邦画新人
◇ドイツ作品

等々に関心あります。
視野を広げ、感性を刺激し、心豊かになる作品と出会えますように。
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