スガシュウヘイ

レ・ミゼラブルのスガシュウヘイのネタバレレビュー・内容・結末

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【正しい人になる】

“動くと撃つ”
そう言ったジャベール。
しかし、震える拳銃。
震える瞳。

悪人を徹底的に許さない男ジャベールの心に迷いが、、。


なぜ、ジャン・バルジャンは俺を助けた?
なぜ、この男は俺に疑われるのを覚悟で荷車の男を助けた?
なぜ、冤罪の男の代わりに、自白した?

この男は悪人だろう?
悪人は悪人なんだ。
変われるはずがないだろう?

それとも、
この男は悪人ではないのか?

悪人は俺の方?

———

「レ・ミゼラブル」=「悲惨な人々」
という意味だそうだ。

確かにこの作品で幸福な人間はほとんどいない。

にも関わらず、鑑賞後、私の気持ちは、悲惨どころか興奮してしまった。

善と悪と罪と罰。
愛と革命と血。

人間の迷いと情熱が、歌となって解放される。
生命のエネルギーに溢れる傑作。


パンを盗んで19年投獄された絶望から、無償の愛を知り聖人となるまでのジャン・バルジャンの物語。


公開:2012(英)
監督:トム・フーパー(『英国王のスピーチ』)
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、エディ・レッドメイン