観終わった時は(ネコの取り扱い等もあって)結構嫌いだったのだけれども、時間が経つにつれてこの映画は今の自分に必要な映画だったのではという気がしてならない。この類の感覚はもうひとつ『テイク・ディス・ワルツ』という映画にも感じた。ストーリー展開も似ている。
この映画の中に出てくる「君らの始まりはまだ終わっていない」という台詞は、パートナーを持つ身としては身にしみる。ふと、この映画の中に出てきた彼らはいったいどうすればよかったのか考えざるを得ない。眠たくなる映画ではあるのだけれども、この退屈さは倦怠期を迎えた恋愛を追体験させているのかもしれない。反面教師にする意味でも、これから末永くつきあっていくことになりそうな映画だ。