おけい

ジャッジ・ドレッドのおけいのレビュー・感想・評価

ジャッジ・ドレッド(2012年製作の映画)
3.6
スタローン主演の『ジャッジドレッド』のリメイクかと思いきや、かなり違うテイストとストーリー設定。コミックの再映画化でリブート版となります。

評価低いのは分かってて観たのですが、意外や意外、私はかなり好きでした。 

スタローン版を観たことある方は知ってると思いますが、1日の犯罪件数が1万を超えるほどの荒廃した犯罪多発都市で、崩壊寸前の都市の治安を維持しているのは、警察と司法の機能を併せ持つ裁判所。ジャッジと呼ばれる裁判官達は裁判官・陪審員・処刑人の権限を全て持ち、犯罪者をその場で判決し、刑を執行する事が出来る唯一の存在である。

スタローン版と違うのは、ジャッジの中でも凄腕で容赦なく犯罪者達に恐れられてる主人公ドレッドについて深掘りされていない点とコミカルさが一切排除された世界観、そして舞台となる場所がほぼ超高層ビル内という閉塞感。

外国では興行収入的に成功したようだが、十分頷ける出来だと思うよ。

超高層ビルの支配者が施設内を監視、コントロールし住人達に標的を仕留めるよう指示してビル内が戦場になる点はインドネシアのアクション映画『ザレイド』にクリソツ。

世界が超スローになる麻薬を吸った時のスローモーション映像が新鮮でカッコいいのと人体破壊のグロ描写も凄まじい。

しかし、ジャッジのヘルメットを1度も外さず口周り濃い〜髭のへの字口のみで演技をしなくちゃいけない本作のドレッド役…よくカールアーバンがうけたものだ。二枚目脇役俳優カールアーバンのカッコよさは昔から認める所であったので、ヘルメットを外すのを今か今かと楽しみに待っていたイケメンウッチャーの立場からすると少々残念。新人ジャッジ役のオリヴィアサールビーがキュートだったのと手下でビル内の監視をしてたドーナルグリーソンがヘタレで可愛かったので帳消し。
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