三畳

空気人形の三畳のレビュー・感想・評価

空気人形(2009年製作の映画)
3.9
はじめは代用品"人形"の欠落感がテーマなのかなと思っていたけど、なぜ人形が心を持ったのか?「それは人間を作った神様にもわからない」と来て、"空気"の方がテーマだったのかと思った。
この世界を満たすもの、吸う息と吐く息を通して、自分の中を流れるものが繋がってるっていうような。
それを表すための空気人形に、好きな人が栓から息を吹き込むって官能的アイデアがいい!
この世界で近所の人々の暮らしオムニバス感はアメリに近いものがあって、みんな空気人形という存在のファンタジーをふんわり許容してる。
特にレンタル屋の彼は色んな知識や心を教えて吹き込んでくれる、現実的なツッコミはしない童話の人物。生血が流れる展開に向かう必要があったのかな?
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