ぬまつ

人生、ブラボー!のぬまつのレビュー・感想・評価

人生、ブラボー!(2011年製作の映画)
4.4
これ大昔にレビュー書いてたんですが、このたびU-NEXTで解禁されたのでMarkし直します。
アマプラには前からあったみたいだけどね。



オープニングはいきなりなんちゃらベーションのシーンから始まります。

題材は奇抜ですが、内容は普通に温かく、万人受けする映画です。
もちろん奇抜な題材を上手に生かしつつね。

各映画祭での観客賞受賞はもちろん、
男優賞や脚本賞でも成績を残していることにも納得できます。

主人公のダヴィッド、素敵な人でした。
仕事はできない恋人は大事にできない借金はする、とことんしょうがない奴ではあります。
だけど人一倍に優しい心を持っていて、眠らせている。
過去にもその心を生かして親孝行を働いたが、それにより生まれてしまったのが533人もの子供。
その子供一人ひとりと接していくうちに、その心優しい性格がだんだん明らかになっていく。
この流れが秀逸です。

主人公のお父さんも素敵だったなぁ。
ダメな息子を誰よりも理解していて、誰よりも愛している。
その親心が主人公である息子にも通じていて、その533人の子供にも通じている。
この流れも秀逸です。

ところどころに声を出して笑えるシーンが詰まっていて、
ところどころに涙を流さずとも感動で心温まるシーンが詰まっています。
「勝ったよダヴィッド!」って大ヘマをかましたシーンやその後の流れには爆笑。

「いい人だらけであり得ない」「子供の母親が出てこない」
などの批判も理解はできますが、この作品にその批判は合っていないと思います。
ぬまつ

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