始まりの二郎の夢のシーンから、とても美しく、また音楽が常にノスタルジックな切なさを纏っていて、何とも言えない雰囲気に飲み込まれる映画だと思います。
映画の中で、菜穂子は結核になり二郎が見守るけども、実際には堀越二郎さんも、また菜穂子のモデルとなった綾子さんも結核を患っていたんですね。
そして、二郎は回復に向かうけども綾子さんは回復することはなかった。
事実を知ると、もっと心の深くに刺さりました。
二郎の心の葛藤に、また菜穂子の健気さに、そして、戦争のため命を落としていった人たちのことを考えて、涙が流れます。