このレビューはネタバレを含みます
一回目の鑑賞です。記録として、残します。長文です。
観てすぐは、「え？これで終わり？え？どういうこと？」ていう感じで置いてけぼりを食らった感じでしたが、一日おいて、自分なりに考えていくと、なんだかどんどん面白くなってきました！
まず、圧倒的なスタジオジブリの画と、宮崎駿さんがご自身が思いつく限りを出した、と思われるストーリー展開。この画を劇場で観れただけで、観たかいがあったっというものです。ただ、一回だと正直、内容は理解しきれません。
でも、それも駿さんには想定内の事で、皆んなが理解出来ない、というのは折込み済みなんだろうな、と思いました。
と思ったのも、印象に残っているシーンが関係しているんですが、
塔の中では数がおびただしく、更に大きくて脅威的だったインコたちが、塔から現実世界に飛び出すと、皆んなちっちゃくなるんですよね。
そして、真人やなつこさんに何故かフンを大量にするんですよ。で、それを、なつこさんは笑顔で「可愛い可愛い」って言って喜ぶんですよね。
このインコの存在が何かと考えると、これは現在の世界で言うと、誹謗中傷を繰り返す人たちの声かな、と思いました。
時によって、その誹謗中傷の声は、自分の命を脅かすほどに脅威的なものになります。
インコが大きかった時は、まさに命を奪う存在。でも、小さくなれば、ぴーちくぱーちく言う可愛い存在。でも、可愛いけど、フンはするんですよ。
自分の価値観が正しいと思って、攻撃をしてくる人たちがたくさん存在します。
でも、立場が変われば価値観も考えも違うのは当たり前のこと。
この作品に対しても、色々な事を言う人がいるでしょう。
「君たちはどう生きるか？」の原作自体を読んだことがありますが、「どう生きるか？」の問いは、「どう考えるか？」と同様の意味があると思います。
私は、駿さんから、「そんな小さな声なんかに負けるな」と言われたような気がしています。
宮崎駿さんの事が本当に好きで、理解したい、と思う人には、とてつもなく面白い作品になるんだと思います。
また、観て理解を深めます！
