Lalalily

ダークナイトのLalalilyのネタバレレビュー・内容・結末

ダークナイト(2008年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ゴッサムシティの人々に希望を残すために、悪に落ちてしまったデントの殺人を自分が被る、という選択をしたバットマン。
何か得体の知れない恐怖と対峙した時に、人は敵を見つける事で怒りの矛先を見つけ、攻撃する事で心理的安全性を確保した気持ちになるのでしょうか。
恐怖の実態は何でしょうか?自分の心に過去に負ってしまったトラウマ?そこに向き合わない限り、恐怖に支配されて生きていく気がします。自分の未熟さを正当化して人を傷つける選択を容易にしてしまう。
2つの船に乗った人たちが、恐怖の中で最後にした選択が、本当にこの話の中でも大きな希望でした。
囚人のリーダー役の人が、「お前には人は殺せない。俺に渡せ。」と言って、警官を脅した上で、発火装置を手にし、爆発させるのかと思いきや、その装置を海に投げるシーン。
難しい役割だけど、悪人の自分こそが適任だと考え、行動を起こし、結果彼がした選択は、一見善に見える人たちには出来ない選択だったのかもしれない。
本当の善、悪とは何なのか。
不満を口にするのは簡単ですが、自分の言葉、行動を制する事のできる人間になりたいと強く願います。
ヒースレジャーの演技が見れて良かった。
Lalalily

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