このレビューはネタバレを含みます
ノーラン監督なので、2.3.4回観て理解が深まります。
2回目以降は、ニール視点から物語をスタートしていくと、ニールと名もなき男がラウンジで会うシーンから、涙腺が刺激されます。
そして、ラストのシーンを何度も観ていく中で、現行のニールは自分の最期がどうなるのかを2人が救出されるまでは知らないのですが、「よく鍵をあけたな」というセリフの後、名もなき男が「俺じゃない」と言った後から、自分の役割を理解していったんだと思います。
ニールが「素晴らしい友情の終わり」と言うように、ニールは未来から名もなき男の計画に賛同して、現在に逆行して来ているわけなので、名もなき男とはニールの生きてきた人生の中で本当に深い友情を築いていたんだと思います。
ニールが、戻ることを決意する前に一瞬、本当に一瞬だけ表情が歪むシーンがありますが、決意の裏に隠した悲しみ、というかそんなものがあるのかなぁと思い、泣けました。
観れば観るほど、好きになる映画です。