2018年4月29日
『シュガーマン』 2012年ｽｳｪｰﾃﾞﾝ・ｲｷﾞﾘｽ制作
監督、マリク・ベンジェルール。
シクスト・ロドリゲス（76歳）は米国ミシガン州・デトロイト
に住むミュージシャン。
米国で1970年代前半に2枚のレコードアルバムを出した。
が、わずか数枚しか売れなかったと。
2回のオーストラリア公演の後、引退をし、後は生活の為に
肉体労働に従事し、それでもギターを持って、様々な所で
演奏活動をしていた。
しかし、ロドリゲスのアルバム「Cold Fact」は、南アフリカ
共和国でカセットテープにダビングされて広まり、更に
アパルトヘイトの反体制派の人々の歌として広まっていった。
ロドリゲスはステージでピストル自殺をしたとまことしやかな
噂が広まり、またロドリゲスの居場所も不明だった。
海賊版レコードが多く出回り、そのようなことからレコードは
売れても、本人に印税が支払われることはなかった。
1990年代になって、ロドリゲスの存在に興味を持った
ファンがネットを活用し探し出す。
それを見たロドリゲスの娘が仲立ちし、ロドリゲス自身と
連絡が取れ、インタビューに応じる。
そして、1998年3月6日、南アフリカ共和国での初めての
コンサート！！
ロドリゲスを探し出す一部始終を、関係者へのインタビューも
含めてドキュメンタリーとした映画。
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞。
こういうことってあるんですねぇ。
生活の為に肉体労働をしながら、真面目に働いている
ロドリゲス。
娘さん3人もしっかりとしていて好印象。
余程育て方が良いのだと納得するほど。
南アフリカ共和国でその後30回のコンサート。
その収益は家族や関係者に分配をし、本人は変わらずに
肉体労働をして質素な暮らしをしているとか。
何か信念のようなものを持っていそうな方です。
ロドリゲスさんの歌、ドキュメンタリー映像と並行して
映画の中で流れます。
