とりあえず、この映画が何を伝えたいのか分からない。
ジャックと豆の木を現在のCG技術で冒険活劇にしたいのは分かるし、できていたと思う。
ただ、これを劇場に観に行った方へは失礼に値する出来だったと思う。
なぜなら、この映画を観た人に何を感じて欲しかったのかが全く分からなかったから。
散々、レビューで書いてますが、主人公の成長によってテーマを表すのが定石。
この映画の主人公は何も変わらない。
冒険したい!→する→地上に巨人襲来→逃げる→王冠手に入れる→終わり
例えば、巨人に最初は怯えて何もできなかったのが、愛する人を守るために命を捨てる覚悟を持ち、戦いに挑む。
とかなら、まだ分かりますよ。
でも、この映画の主人公は割と最初から勇気があって、巨人に臆せず戦いに挑むような青年で。
なんにも、心に響かない。
最後の王冠のくだり。
将軍さん。そんな持ってるだけで服従させられる王冠を地上に持ってくるなよ。
あんた、元々無くても巨人従えてたやん!
これの代案を考えてみました。
巨人達、王冠を手に入れた段階で粉々に砕く。
「これでもう俺たちを服従させるものは何もない」的な調子に乗った発言をする。
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しかし、巨人達は地上に落とされた巨人の存在を知らない。(蜂の巣で落ちた巨人)
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地上では、巨人の身体を城に持って帰り歓喜の宴
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巨人襲来
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慌てふためく人々。
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絶対絶命
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最初に囚われてた修道士の力を借りて、蜂の巣で落とされた巨人から王冠を制作
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勝利
これをちゃんと伏線作ってやれば、面白くなると思うんだけどなぁー。
個人的には、「実写版 進撃の巨人」の方がまだ面白かった気がするレベルでした。