TS

清須会議のTSのレビュー・感想・評価

清須会議(2013年製作の映画)
2.9
【コメディ風なのが少し辛い】69点
ーーーーーーーーーーーーー
監督:三谷幸喜
製作国:日本
ジャンル:歴史・コメディ
収録時間:138分
興行収入:約29億6000万円
ーーーーーーーーーーーーー
三谷幸喜監督の作品だということを忘れていました(笑)彼の手にかかると、良くも悪くもコメディ化してしまうので、僕は今作にコメディは要らないかなあと思ってしまいました。しかし、コメディだからこそ、それぞれの歴史人物の「味」も十分出せていた気がします。

清須会議とは日本史上においてもかなり重要な会議であり、いわゆる織田信長が亡くなったあとの後継を決める会議です。故にシリアスな展開が続くのかなと思いきや、そのほとんどがコメディ的な展開。清須会議といったものの、仰々しく座って話をするところはそれ程多くはありません。いわゆる「シリアスな会話劇」を期待して見てみると面喰らってしまいます。しかし忘れてはいけない。三谷幸喜が監督だということを。。これは仕方ないといえそうです。

それでも秀吉を演じた大泉洋、柴田勝家を演じた役所広司は中々ハマっていて、この二人が後に賤ヶ岳の戦いで争うというのを考えると少し切ない気がします。どちらが悪いというわけではない。それぞれの信念があり、それがぶつかってしまったため戦わざるを得ない。まさに戦国の世です。クライマックス、少し良い話という感じがしたので少し挽回したかなあという印象です。

日本史はそれ程詳しくない身ですが、歴史好きにとっても評価が分かれそうなところ。もっとも、清須会議をガチガチに再現してしまったら途轍もなく退屈な映画になるという危険性が孕んでいたため、三谷幸喜は敢えてコメディ風にしたのかもしれません。ただ、満足度としては頗る微妙なところです。あと130分を超えてくるのはきついですね(笑)
TS

TS