とり

ヘンゼル&グレーテルのとりのレビュー・感想・評価

ヘンゼル&グレーテル(2013年製作の映画)
3.0
おどろおどろしいほうの、ある意味正しいグリム童話でした。
映像美は文句なく素晴らしいです。
村のセットや森のシーンが雰囲気抜群で、童話の世界そのまま。
お菓子の家も気持ち悪さ全開で素敵です。子供の頃に見た童話のお菓子の家はパステル調でわくわくする作りでしたが、そういうイメージが微塵もなくてほんと悪意の塊で最高。

ヘンゼルとグレーテル兄妹を始めとする登場人物が皆どことなくイカれてて違和感がすごい。
武器や小物類もちょっと現代的な匂いがあり、スタイリッシュと言えなくもないです。
アメリカ人の手にかかれば欧州魔女も村人もマシンガンぶっぱ、ボコスカ殴り合いのいつもの映画に。
とにかく変な映画。魔女の呪い的なものかと思いきやインシュリンらしきものを打ってたり。
ワイヤーアクションを駆使しまくりというか、駆使しすぎててちょっと飽きます。
空を飛ぶ魔女たちのワイヤーは効果的でしたが、人間側はもう少しおさえめなほうがメリハリが効いてて盛り上がったんじゃないかな。

ジェレミー・レナーは好きな俳優さんですが、この役をやるにはちょっとおっさんすぎないか。
ファムケ・ヤンセンは最高のビジュアル具合だったので特殊メイクの時間が長めだったのがもったいなかったな。
全体的にぎゅうぎゅうに詰め込まれてて息抜きシーンがないので、疲れるし集中力も切れます。ちょっと作り込み不足な感は否めないですね。
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