emily

エデンのemilyのレビュー・感想・評価

エデン(2012年製作の映画)
3.1
1994年、バーで飲んでたヒョンジェは男に拉致され、ラスベガスで売春婦シェルターにいれられ、エデンと言う名前で、生きていくことを余儀なくされる。はじめは抵抗するが、賢く生きる術を身につけ、時が来るのを待つ。

実話に基づきアメリカの闇社会を淡々と描いた、その現実を受け入れ賢く生きていく術を身につけていく。心情や表情に現れる信念が徐々にあらわなものになっていき、女性の芯の強さを感じられる。

残虐なシーンはなく闇社会の仕組みがあらわになるわけではなく、描かれてるのは末端の扱いやすい構成員のみで、それを手玉に取り味方につけていくジェイミーチャンの演技が光る。

構成員達もどこか人間としても優しさや気遣いが残っていたりして、100パーセント悪人と言う概念で描かれていないところが面白い。

また同じ立場で友情関係も若干芽生えるも、そこまで強い絆にもならず、それがかえってリアル。

どんな環境であってもまずはそれを理解し受け入れること。現状を嘆いても何も変わらない。強い信念で立ち向かうこと。そうすれば必ず道は開ける。
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