blacknessfall

キリング・ミー・ソフトリーのblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.6
おれは凡庸な男だから記号的セクシーやエロは漏れなく好きなんでヘザー・グラハム好きだったんだよ。『ブギー・ナイツ』のセクシー女優役の記号的なセクシーにヤられて笑

この映画はとにかく絡みがすごいと評判だったことしか記憶がなくて、すごい絡みのヘザー・グラハム目当てに録画した笑

ウェブデザイナーのアリス(ヘザー・グラハム)はトンネルや橋のエンジニアの彼と幸せな同棲生活を送るリア充。
通勤路である男に熱視線を送られ気になって視線を返すと、よくわからないけど何か火がついたようにお互い求めあい、男の部屋でいきなりセックスを💨
唐突でびっくりしたよ、会話らしい会話もないしヤリモクのマッチングアプリで会ったわけでもないのに何故こうなるのか笑

男の名はアダム、著名な登山家らしい。
以降、毎日のようにセックスに耽溺する二人。やがてアリスはエンジニアの彼をフリ、アダムの元へ走る。
確かにこの絡みが評判どおり凄かった。所謂、普通のセックスじゃなくてAVにある女性を乱暴に扱って男が征服欲満たすようなやつでギョとする。そしてこういうセックスは一般的に女性に取って不快なものでしかないと言われてるけど、アリスはこのセックスに魅了されてアダムにのめり込んでいく。
元カレとの共通の女友達に「ファックは愛じゃない、そんなことで彼を捨てるのは良くない」と諭させると「ファックは愛じゃない、それ以上よ!人生ばら色になったわ」と力強く返す。
ここが自分的には一番のインパクトで、本当にこんなことってあるのかなぁと強く引っ掛かった。こういう風に思う女性がいるのかな?と

ここまでの展開でこれは性と情愛の不思議を正面に持ってきた官能ドラマなのかと思ってた。
しかし、著名な登山家であるアダムのインタビュー記事が出たことで風向きが変わる。過去にアダムにレイプされたという女性の告発がある。
以降、不可解なことがアリスの身の回りに起こり始める。不審に思ったアリスがアダムの過去を調べると驚愕の事実が浮かび上がる。アダムは自分から離れた女性を殺してる⁉️状況証拠だが、アリスは時折見せるアダムの偏執狂的態度で確信する。

アダムの元から去ることを決意するアリス、アダムもそれに気づいてる。
アリスは無事に脱出できるのか?そしてアダムは本当に女性を殺しているのか?

官能ドラマじゃなくてガチガチのサイコサスペンスじゃんかよ、これ笑

期待したのと全く違ったけどサスペンスの演出が手堅くてハラハラさせられてたので観てよかった。

あと、アダムの異常さを徐々に暗示していくシーンが巧みだった。秀逸なのがアダムかアリスにプロポーズするシーン。
アリスが引ったくりに遭った現場に遭遇したアダムが逃走する犯人を捕まえるんだけど、アダムは電話ボックスの扉の間に倒れた無抵抗の犯人の頭を扉で何回もめった打ちするんだよ、頭から大量に出血してるのにも関わらず。アリスに止められアドレナリンがギンギンになった状態でアリスにプロポーズする。頭部から大量出血した引ったくりのそばで笑
アリスを守りたい一心でやった感じは出してるけど、どう見ても自分の所有物(アリス)を傷つけられたことへの腹いせにしか見えない。愛じゃなくて支配と所有欲の男なんだと言うことが伝わってきてゾッとした。

監督は全然知らない人なんだけど、ハリウッド進出作と銘打たれてるし、有名な人みたいだし実力も確かだと分かったから他のも観てみたいと思った。
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