円柱野郎

ローン・レンジャーの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ローン・レンジャー(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

愛馬シルバーを駆り、悪漢を倒し繰り広げられる活劇…が終盤まであまり描かれない。
平和主義のジョン・リード検事がインディアンのトントと出合い、如何にローン・レンジャーとなったかのドラマが主体なのだけど、2時間半の上映時間は正直言って長いと思った。
モニュメントバレーを舞台にし、大陸横断鉄道や銀鉱山を巡る陰謀など、"いかにも西部劇!"といった要素をふんだんに使って真面目にドラマを描こうとする姿勢が見え、監督のジャンル愛が伝わってくる。
でもやっぱり「ローン・レンジャー」と聞いて期待する活劇からすると、真面目に西部劇を意識した作りもあってか、中盤までが大人しく感じてしまうかなあ。

その代わり機関車を強奪してからの最終盤は、それまでの長ったるい感じを払拭する大活劇としてほぼ満点の出来栄え。
景気のいい「ウィリアム・テル序曲」とともに駆け抜けるローン・レンジャー。
機関車を並走させての銃撃戦!
すばらしい!
ここだけ何回も観たいw

本来脇役だったトントは、ジョニー・デップが演じていることもあってかほぼ主役の扱い。
1933年からの回想という形でストーリーは進むけど、この構成が少し話を止めているような気も…?
まあ、でもこういう変なキャラを演じさせるとやっぱりデップは似合うけれど…、もうある種のパターンに入ってるな。
円柱野郎

円柱野郎