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ぼっちゃんの8637のレビュー・感想・評価

ぼっちゃん(2012年製作の映画)
3.1
観ていられない醜態・羞恥の連続。挙動不審や叫びの演技、不協和音に重なる太い文字等はただ"サイコパス"を分かりやすくしただけのものだと思う。なのに映像は静止画的。
特に事件の背景も知らぬままに観てしまった自分でも、このレベルの閉塞感では殺人は生まれないと思った。

あのまま事件の"本当の瞬間"まで描かれていたら変わっていたのかもしれない。大森立嗣のサスペンスはこれと「MOTHER マザー」以外未見の為一概には言えないが、彼の殺人シーンはいつもこうやって盲目的に見せるのだろうか。もしそれを繰り返すばかりなら逆効果なのかもしれない。

正義になる殺人(未遂)が存在していたとしても、これはそんな綺麗事じゃない。あまりに異常で自己的で認め難い。起こっているのはただの嫉妬なのだから。
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