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死霊のはらわたのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

死霊のはらわた(2013年製作の映画)
3.8
薬物中毒の妹を治療するために森の奥底の自然に囲まれたコテージを訪れた兄とその友達。ある部屋で異臭に気づいた妹がカーペットをめくると、地下への扉があることに気づく。恐る恐る地下へ進むと、そこには大量の動物の死骸が吊るされた異様な光景が広がり、1冊の禍々しい本が置かれていることに気づく・・・的な物語。

ジョンレノンみたいなインテリロン毛メガネヒッピーによって異界のものが封を切られてしまうのだが、そもそもその土地で過去に何があったのか詳しくは描かれておらず、そこが土地特有のものなのか、それともある人間によって産み落とされたものなのか、なかなか想像を掻き立てさせられる。そして「CGを使いたくないんだ」という監督の謎のこだわりが生み出した大量のブラッディスプラッシュは読んで字のごとく出血大サービス、盛り上がりがお見事。

勝手にゾンビものだとばかりに思っていたのだが、完全な悪魔ものだった。個人的に年に数本と安定して排出されてきたゾンビものが、ウォーキング・デッドを境に完全に飽和状態で胸焼け状態だったので本作の悪魔と人間の知恵比べは良かった。
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