アートワークを一目見たときから気になっていた作品、早速借りてみました。ディスクの淡いブルーが印象的。
あまり湿っぽくなく、どちらかと言えばさらりとした手触りの作品でした。
「どうしてそういうことしちゃうかなあ…」というシーンもいくつかありましたが、不思議と嫌悪感を抱くこともなく見れました。なんでかなと少し考えてみましたが、たぶんそれは主人公二人の底なしの愛らしさからくるものなんじゃないかなと思いました。不器用で素直で愛らしい。オリンピックで重量挙げする選手をTVで見ながら、当時の彼のバックグラウンドに思いを馳せて涙するなんて、あなたはどこまで純朴なんだ。
人と人との関わり合いの中で生まれる物事は、「正しいか間違っているか」の両極端な秤にかけるには複雑すぎるし、ちょっとつまらない。そこにはいつも多かれ少なかれ「奥行き」みたいなものがあるということを、忘れてはいけないなと感じました。
終盤の別れのシーン、なんか良かったなあ。どうしてかわからないけど、ぐーっと引き込まれました。
でもスローモーションのシーンは、もうちょっとスローなほうが好きかも…
