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恋する宇宙のslowのネタバレレビュー・内容・結末

恋する宇宙(2009年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

宇宙を愛するエンジニアのアダムと、彼の住むアパートに引っ越して来た女性ベスとのラブストーリー。
アダムには発達障害があり、言葉の裏にある意味までは読み取れない。これにより時々コミュニケーションがちぐはぐになったり、お互いきょとんな展開になったりする。
果たしてこの2人の距離はどこまで縮まるのか。

ハーランみたいな登場人物が好き。食事をするシーンの変化にはほっこり。クローゼットのあそこに写真が貼ってあったのには笑ってしまった。舞台はNYでロマンティックな雰囲気、そしてくすりとできる場面もある。しかし本作は、良い意味でその雰囲気通りの映画、にはとどまっていない。
人は何をもって信頼とするのだろうか。後半のある選択の場面。この決断には色々と思うものがあった。

1年後、確実に成長したアダムの姿。そしてあの絵本。
都会に似合わないけど住みついてるアライグマ。それは何処か自分とも重なり、ちょっと寂しくなる。
パイロットは今も時々夜空を見上げ、王子のことを想っているに違いない。良作。
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