恋する宇宙の作品情報・感想・評価

「恋する宇宙」に投稿された感想・評価

じゅんP

じゅんPの感想・評価

3.8
あのタイミングだったから出会っていて、あの2人だったからこそ糧にできてるってのが、素敵やん。

アスペルガー症候群の設定をそこまで深掘りしてない分、誰にでも当てはまる、自分に足りないものと成長にまつわる話になっていた。

このレビューはネタバレを含みます

「自分の中では傑作系」映画を久々に観た感じ。いろいろ喋りたいタイプの映画。だらだら書いてしまおう。
「シンプル・シモン」と人物の設定は似ているんだけど、こっちの方が好きかな。

だいぶ話が逸れるけど、ちっちゃい頃、自動車が大好きで、道行く車全ての名前と年式を当てることが出来て。それを見た親が「なんか障害持ってるな」と思っていたことを高校過ぎてから言われたことがあって。
んで、そういえばと思い、さっき、ネット上の、大人の発達障害テストを受けて見たら、ADHDの可能性を多くのサイトから教えられてしまったので、まいった。まあ、良いんだけど。一歩違えば自分もこうなりえたかも、って思った。好きな話題について、ひたすら喋ってしまうとか、おれよくやってるかも? というか。てか、みんなこーいうのあるわな。

アスペルガー症候群で、宇宙オタクのアダムが、ベスと出会うことで始まるラブストーリーで、「シンプル・シモン」と違う点を挙げると、アスペルガーの症状も、シモンの方が重いんだよね。ある意味、アダムの方はその描写は薄くて、見方によっては、誰にでも共通する欠落したポイントを持った人物という含みもある。
しかしながら、シモンと違って、アダム本人の恋愛譚であり、成長物語でもあるというのは良い。

重い荷物を女性が持っていても、気が利かないし、手伝わない。顔にすぐ出てしまう。言葉に出してしまう。冗談を真に受けてしまう。が、ベスが好きになることで、自分の至らないと言われるであろうところを見つめられるようになる、というのが良いなー。

失楽園で、アダムは一人だったけれど、イヴが生まれることによって、他人と付き合う必要性が生まれる。つまり、恋してしまったベスと向き合うために、自分自身をどうにかしようとする。っていうのがこのタイトルに含まれている気もする。

いや、たしかに、ビミョーなところはある。アスペルガーについての説明をする台詞の入りは必ずしも成功していないし、むしろ、悪どいなあとも感じる。(前に、三宅隆太さんの話を聞いたからかもしれない…)。それに、中盤はアダムがアスペルガー症候群である設定が薄れていて、恋愛映画のヤな感じが出てたりもする。(ベスのメガネかけて、わざとズラしたりして、面接相手やるところとか、なんかニガテだった…)。あと、もっと宇宙について映像的に語ってほしかった。所々にしか宇宙は出てくる隙間がない。

でも、なんというか、観ていて、アダムと向き合いたい、って思ってしまったんだよなあ。「他人と向き合う」ってのは物語系の特権だと考えていて。そう思わせてしまっただけで、この映画は良い作品だと思う。

その、「向き合う」という点では、レストランで、ベスなりにアダムに向き合おうとするところとか、公園とかで、アダムなりに感情を伝えようとするところが良かった。
何より、ラスト。結局、別れてしまうというのが良かった。「(500)日のサマー」でもそうだったんだけど、別れてから分かることってあるよね。ってこと。
あの時ベスが一緒に来てくれなかったのは、やっぱり、「私にとってあなたは最適ではなかった」ってことだと思う。いくらアスペルガーで寄り添いたくても、恋人として寄り添いたくても、アダムには満たせなかった。そして、いくらベスがアダムに向き合うといっても、自分の人生がある。そこは譲れなかった。

逆を言えば、アダムにとっても、ベスは最適ではなかったんだ。「体の一部」としか表現できなかったのはそこ。不安をかき消してくれる灯りでしかなかったんだ。だから、結局、別れてしまった。でも一人でも行けた。そうさせてくれたのはベスだし、成長するきっかけを作ったのはベスだよね。そして、その恋愛譚によって、自分のどうにもならなかったところを良くすることができたんだから、良かったと思う。
某ホラー映画でダンナをフルボッコにしていたイメージが強すぎるローズ・バーン姐さんとアスペルガー症候群の青年アダム(ヒュー・ダンシー)との切ないラブストーリー。

ここに書くのはお門違いなのは承知の上だが、自分もアスペの人と関わり(プライベートな関係ではない)があるので作中の台詞に共感する部分が少なからずあった。自分のことしか考えていない、別の世界にいる、まるで子供だという言葉には正直な話頷くしかなかった。

恋人でも仕事でもこういう人たちと付き合うのはやっぱり大変なことだと思う。見ているものや感じていることが全く違うのだから。

で、本作。みんな違うからみんないいみたいなきれいごとで済ました話ではなく、アスペの人との恋愛は難しいというテーマを残しつつも、当人のアダムが少しずつ、本当に少しずつ成長している姿を感じさせてくれるところがいいなあ。一度離れてしまったけれど、また少しずつ歩み寄っていくのかなあ、なんて思える微かな光が眩しかったし、アダム自身も自分の変化に眩しさを感じていることだろう。

本作のヒュー・ダンシーの演技は本当に逸品である。
アスペルガー症候群についてきちんとした知識が無いので主人公の症状がどれくらいの重さで、どれくらいリアルなのか分からないけれど、実際に近くにいたら恥ずかしいけど戸惑って距離を置いてしまいそうな気がする。

そんな彼と対等に接するヒロインが人間的に非の打ち所がなく、それでいて嫌味が無い。彼女が下す決断も甘くないけれど、現実的で十分理解できる。
santasan

santasanの感想・評価

3.6
アスペルガー症候群は恋愛において特に難しい障害だと思う。恋愛では相手を好きな気持ちだけでなく、相手を思いやることが大切な要素だからだ。逆にアスペルガー症候群に特有の純粋さや潔癖さもあり、そこをしっかり理解した上で、まるごと受け入れることが必要だと思う。ベスはアダムをそのまま受け入れようと努力したけどやはり難しかった。でも絵本にはアダムへの思いが詰まっていた。
manuts

manutsの感想・評価

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シンプルシモンとか、脳の障害とともに生きる人の映画をみると、ことばを字面通り受け取らないって、実はすごくへんてこで難しいことなんだよなぁと改めて思う。
ヒュー・ダンシーの繊細な演技が素晴らしい
彼なりの言葉で精一杯の愛情表現、私はぐっときたけどあれでだめなのか…
ハッピーエンドではないけど、「普通」ではない現実感があった。
neoko99

neoko99の感想・評価

3.8
試練もあったけど、二人で乗り越えてこれからも一緒に頑張って行きますという終わり方ではなかったけど、私はこの映画のエンディングがとても好きです。アスペルガー症候群という障害を私はよく知りませんが、ベスはアダムと友人としてではなく恋人として付き合っていたわけですから簡単にはいかないというのが色々と表現されていたのではないかと思います。観た後は気分が晴れやかでした。
yasuka

yasukaの感想・評価

4.5
だいすきな映画なのにマークしてなかった。
ピュアすぎてせつない。
でもあったかい。

秋になるとまた観たくなるなぁ…


素敵なシーンだらけの映画なのだからもっといいジャケットがあっただろうに。
riekon

riekonの感想・評価

4.0
難しいよね…気持ちを察したり、同情や共感したりは恋愛や一緒に暮らす中でとても大事なことだから。
絵本は素敵だったなぁ。
ウルっとしちゃった。
アダムの成長が嬉しいしこれからどうなるかな?と思わせるラストも良かったですね。
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