NORA

海がきこえるのNORAのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
3.8
ジブリ作品としては初めて、劇場公開でなくテレビ放映用として作られた異色作。内容も、奇を衒わないストレートな青春グラフィティであり、ファンタジー要素は一切ない。あられもなく90年代感全開な絵柄や世界観は時代を感じさせて思わず苦笑いしてしまうが、高知の美しい風景をバックに、小気味良い土佐弁で操演されるミニマムな、しかし確かな手触りを感じさせる淡いラブストーリーは、今なお新鮮な魅力を湛えている(特に、同窓会とその後のシーンが素晴らしい)。それはそれとして、このヒロインは本当にムカつくなあ。
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