NobuhisaTakasaki

私の男のNobuhisaTakasakiのレビュー・感想・評価

私の男(2013年製作の映画)
4.1
キャストと監督目当てで観に行った。
シネスコにおさまりきらない流氷には鳥肌がたった。全体を通して、なにか煙がかってて、ざらざらした感じは好みだった。

めちゃめちゃ考えさせられた。愛とか家族とかってほんとなんなんだろう。今の僕にはまだまだ理解できんのやろな。でも、必死についていこうとした。この映画は僕をおいていかなかった。必死についていかないと離されて置いていかれそうになるけど、ふとしたときに共感させたり近づいてきたりするから、置いてけぼりになることはなかった。特に、指を絡めるとこで僕に近づいてきた気がする。指を絡め、指で触れることは、人の体温を感じられ、何より落ち着く。そして美しい。「目とって」と言ってコンタクトをとるところは、唸った。羨ましく思う反面、あそこまでいってしまったらと考えると少し怖くもある。

高良健吾と浅野忠信の絡みはかなりよかった。高良健吾の受けが、一番世間に近い存在だったと思う。でも、観客はそこに共感はしなかったと思う。僕と同じように、あのコンタクトの演出にやられた直後だから。