マヒロ

ウォールフラワーのマヒロのレビュー・感想・評価

ウォールフラワー(2012年製作の映画)
3.0
ボンクラ男君の輝かしい青春、なお話。
僕のような人間からしてみると、やはりこういう話は羨ましいやらなんやらでハンカチの端を噛んでムキーと言いたくなるもんで、僕も最高のタイミングで最高の仲間に出会えてたらああなれてたのか?出会ったところでどうしようもないんじゃないか?そもそも、傍から見たらしょうもないかもしんないけど、今まで通りだったとしても幸せだったんじゃないか?とか、色々考えさせられたりするのであった。

しかしこの映画、全体的にものすごい妄想に溢れていて、まるで童貞の白昼夢のような呆けた映画にも思える。
だって、高校最初の親友はマイノリティな一面を持つけど人気者のイケメンで、同じく最初に仲良くなる女の子はエマ・ワトソンのうえにボンクラ趣味に理解がある。友達以外にも自分のことを分かって才能を見出してくれる先生がいて、しまいにゃ向こうから女の子が寄ってきてこっちからフる。幼い頃敬愛していた美人のおばさんからは実はほにゃらら・・・など。上げていけばきりがないほどもてない男の空想っぽい描写が連発して、ラストに主人公がハッと目覚めて気づいたらまだ高校生活1日目でした…と言われても納得できたぞ。
正直、カースト三角形の底辺の方で生ける屍のような生活をしていた僕にとっては全然同感できなかったし、そんなことあるもんかいな、と冷めた目で見ていてしまったかもしれない。

まぁ、最底辺の人々の生活なんて描いた作品観たってしょうがないけど…
(2014.176)
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