karmapolice

静かなる叫びのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

静かなる叫び(2009年製作の映画)
3.5
Polytechnique:ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、脚本、カリーヌ・ヴァナッス、セバスティアン・ユベルドー、マキシム・ゴーデット出演、2009年カナダ作品。1989年12月6日にモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件をモチーフにした社会派作品。

モノクロ作品にした理由が良く分かる。美しさの追求だけでなく、あまりにも残虐で激しい流血シーンを、抑えて冷静に観る事が出来るように意図された配慮なのだろう。幾つかの視点で同じシーンを繰り返す演出も巧く、視聴者にいい意味で考察させる作りになっていて良かったと思う。

ピカソの「ゲルニカ」の画が挟まれるが、残虐な事件をアーティスティックな作風に仕上げた事と無関係ではなさそうだ。比較的に分かり易く良く出来た作品かも知れないが、何度も繰り返し観たいとは思えなかった。
karmapolice

karmapolice