とり

風とライオンのとりのレビュー・感想・評価

風とライオン(1975年製作の映画)
4.4
ショーン・コネリー最高!超絶格好良い!
コネリー作の中ではこのコネリーが一番好きかも。
日によって変動することはあるけど、間違いなく常にベスト3。
廉価版が出たのでマイDVDコレクションとして加わりました。幸せ。
もう最初の登場からして強烈なんです。
黒装束の砂漠衣装大好き。
弓なりに反ったアラビアタイプの剣を振り回すコネリー。遠くから馬に乗りピンポイントで狙撃するコネリー。女子供に弱いコネリー。
ヒーローとはかくあるべき。
ストーリーの重さとは裏腹に、ひたすら萌え~萌え~な男臭いアクション映画です。
女子供に弱い少々茶目っ気のあるコネリーはいい感じだけど、そのドラマ部分は正直ちょっとかったるいです。
ここら辺がいまいち大作になりきれなかった要因かな。
それでもかったるいドラマを吹き飛ばすほどしびれるアクションシーン、素晴らしいです。
構図や演出はクロサワ映画を思わせる箇所がかなりあり、しかも上手く取り入れられていて、こういうのをオマージュっていうんやなぁって微笑んでしまいます。
技術面においても、馬、火薬、人海戦術、どれを取っても当時のハリウッド映画界の充実ぶりがうかがえます。
立場・考えは違えどよきライバルとしてセオドア・ルーズベルト大統領が描かれていますが、コネリーの豪傑っぷりに比べるとかなり小さくまとまってしまってる感があります。
ルーズベルト単体で見るとよく描かれてるし演技もいいので、ちょっと気の毒。
でもこれくらいの方がアメリカ万歳度が薄れていいかもしれません。
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