じょなさん

ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金のじょなさんのレビュー・感想・評価

4.2
筋肉が好きすぎて、ついに脳味噌まで筋肉に変えてしまったお馬鹿達の物語。
アメリカ版「超兄貴」達がアホなりに奔走します。
パッケージでは超キマッてる「ドウェインさん!」も蓋をあければ「ドウェインさん?」

ノンフィクション系統は事柄の忠実性に終始しますよね。
それでいて「観せる」ものでもありますので、支障のないように肉付けもしなくてはいけない。
意外と難しいジャンルですよねー、作り手も観る方も。
序盤の解説で実話と分かってたけど、主人公達がアホすぎて「あぁ、大げさなタイプね」と割りきってたのですが「これでもまだ実話!」というのをわざわざ挿入してくるあたり、監督から「再現した結果がこれなんだよ!分かってくれよ!」という悲痛な叫びが聞こえてきそうです(笑

まさにこの愛すべきバカ3人は類は友を呼ぶを体現してくれております。
雰囲気もマーベルのGoGのような軽快なノリで進展し、彼らのやってる事はヘビーだがそのテイストのせいで結局アッサリが勝ってしまう。

作品として見た場合は完成度も高くてコメディ要素も主張しすぎず、それでいてしっかりストーリーも滞りなく進んでいく。中弛みも無かったと思います。

ただ、厄介な事に人間の数だけ考え方もありまして、愛すべきバカ3人と呼称しましたが、こいつらのやってる事はただの犯罪のサンドイッチ(分厚め)で実際に死人も出てる事件なので、こんな軽く表現するのはちょっとどうかと思います!


みたいな意見も出そうですね。てかもう出てたりして(笑