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スノーピアサーのsayaのレビュー・感想・評価

スノーピアサー(2013年製作の映画)
3.7
ポンジュノ監督、列車という細長い空間の中で格差社会を描いた作品。

まず、地球温暖化を止めるために散布した化学薬品の影響で地球が氷河期になってしまい人類がほぼ絶滅した世界っていう設定がとても面白いと思った。

実際に地球温暖化がどんどん進んでいる中、こんな未来ももしかしたらあり得なくないのかなあ…なんて想像してしまいました。

生き残ったわずかな人類が乗り込んだ列車。
その列車は前列は富裕層、後列に行くにつれて貧困層になっていき、主人公のカーティスは最後尾でろくな寝床も食事も与えられずにいた。
そんな中カーティスは最後尾列車の仲間達と共に先頭車両の人間たちへの反乱を企てる。

皮肉めいていてメッセージ性も強く設定も面白いけど、いまいち乗り切らなかったかも。
メインキャラたちがすごく個性的なのに気持ちが入る頃には…って言うのがあまりに多くちょっと残念。

暴力はもちろん、プロテインバーの事もそうだし先頭車両での「部品」の秘密もそうだけど割とショッキングなシーンが多く、観てるこっちも精神的にだいぶコテンパンに(^^)

ただ、貧困層の最後尾から前の車両に進むにつれてだんだんと豪華に変わっていく列車の内装の様子はとても面白かったです。
幼稚園は最悪だったけど、水族館みたいなシーンはとても綺麗。

リトルダンサーのジェイミーベルは大きくなって良い舎弟感が出てたし、クリエヴァはキャプテンアメリカとはまた違って終始顔に影の落ちたリーダーの役がとても良かったです。
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