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オン・ザ・ロードの&yのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)
3.5
【2013/11/29:早稲田松竹】「自由」に縛られるということ。路上という「自由」から解放されることの難しさ。路上にある「自由」によって得るもの、失うもの。それぞれの青春には起承転結のない物語がたくさん転がっていて。
トチ狂ったディーンやメリールウとともに路上を西へ東へ旅するサルは、その生真面目さゆえ、彼らと自由を分かつ喜びを感じながらも疎外感なり羨望なり感じてたんじゃないかな。態度としての「破天荒」を存分に生きるディーンと、彼らに突き動かされるようにタイプライターを叩き続けるサル。ディーンの涙、メリールウの選択。
映画としては一応楽しめたのだけど、感想書いてるとどうしても原作を読んだ時感じたことに寄ってきてしまう。忠実ではあるが(ディーンはちょっとイメージ違ったけど悪くないと思った)、原作未読でもおもしろいのかなあ。もう少し彼らの内面に切り込んでいい気がするけど。やや消化不良。
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