あっくん

メモリー・キーパーの娘のあっくんのレビュー・感想・評価

メモリー・キーパーの娘(2008年製作の映画)
4.5
中古DVD良作発掘作品‼️
以前にエミリー・ワトソンがきっかけで鑑賞した作品です🎶

💐💐あらすじ
1964年、医師のデイヴィッドは、愛する妻ノラとの間に男女の双子をもうけるが、娘のほうがダウン症だと知る。
悲観的な過去を抱える彼は、妻に「娘のは死産だった」と嘘をつき、娘を施設に送る事となった。
施設に送った人は看護師のキャロラインだったが事情によりどうしても出来ず、自分の娘・フィービーとして一緒に行方知れずに…。
そこから新しい2つの運命が動き出す…。

💐💐感想
全米ベストセラー小説(過去に西川美和監督も絶賛していた)でもあり、エミー賞ノミネートしながらも、やはりテレビ映画の為か知名度・レビュー数低めの隠れた良作品✨(๑•̀ㅂ•́)و

重いテーマなのに凄く引き込まれていきます…。
一人のダウン症の女の子から生まれた2つの皮肉な運命…。
一つは偽りと秘密、悲しみの連鎖により、少しずつ幸せを失っていく運命…。
もう一つは突然の出来事に向き合い、戸惑いながらも少しずつ幸せが生まれてくる運命…。
運命ってここまで変わるのかと思うと不思議に思います…。(・・;)

昔の背景も影響で障がい者には世間体からの厳しい視線やダウン症は当時平均寿命が10歳ほどだったそうです。
主人公が行った行為は悲しみの過去があったとしても許されない事ではあるが、人生は選択と決断の連続…。
正しい答えもあれば、間違った選択だってあり、選択した後は只々前を進むのみ…。
…例え罪悪感や後悔があったとしても…。

そして2つの運命が1つになった時、人生で大切な何かが分かってきます✨
今回のアイコンはメモリーキーパー(カメラ)ではなくこの💐にしたのも、まるで浄化された様な暖かな希望のラストを促してくれるキーアイテムです…。( TДT)

キャラクター一人一人の描写は複雑かつとても繊細…。
愛、喜び、信頼、戸惑い、悲しみ、エゴ、心の弱さ、怒り、後悔、空虚、失望と様々な感情が押し寄せてきます…。
存在感あるキャラクターの中でも印象的なのは、辛い思いをさせたくなく愛情いっぱいにフィービーを育てる看護師キャロラインとそんな二人を支えるトラック運転手の強面おじさんアル✨(このおじさんがマジ優しすぎる✨✨)

テレビ映画で90分と海外ドラマ約2話分ながらも、色々と考えさせられました…。
映画版があったら観てみたいかも🎶

💐💐キャスト
・監督はミック・ジャクソン(ボディガード、ボルケード、モリー先生と火曜日、否定と肯定)。
・医師デイヴィット役のダーモット・マローニー(スティーブ・ジョブス、君と一緒に過ごした夜、ベストフレンドウェディング)
・看護師キャロライン役のエミリー・ワトソン(やさしい本泥棒、戦火の馬、オレンジと太陽、チェルノブイリ)
・デイヴィットの奥様ノラ役のグレッチェン・モル(ミュージックフロムアナザールーム、ギター弾きの恋、ラウンダーズ)
・トラック運転手アル役のヒュートンプソン(ステージマザー)
・フィービー役のクリスタル・ホープ・ナスバウム(Netflixドラマのビトゥイーン)等。
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