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わたしはロランスのmiyuki101010のネタバレレビュー・内容・結末

わたしはロランス(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

わたしはロランス(原題:Laurence Anyways)2012年

製作国:カナダ・フランス
言語:フランス語・英語
監督:グザヴィエ・ドラン
出演:メルヴィル・プポー、スザンヌ・クレマン

私にとってドランの映画は2本目(1本目は『たかが世界の終わり』)。
ずっと観たいと思っていましたが、なんせ上映時間168分ということで、いつ観ようと思っているうちに時間が経ってしまい。。旅行の際、ipadで飛行機内で鑑賞。

観ている間はロランスとフレッドの激しい愛のやり取りに集中しすぎて涙一つ出なかったのですが、観終わってからしばらくいろいろなことを考えていたら涙が(ToT)
観た日の夜、あまり眠れなかったと書いているブロガーさんがいたのですが、まさしくそんな感じ。私も同じ状態に。。まさに放心状態。
それくらい観るのにパワーを使います。
自分がこれまでに愛した人のことを思い出してしまったし、鑑賞後はこれからの人生のことを自然と考えていました。 

「間違った身体で生まれてきた」とカミングアウトしたロランスと、いわゆる「ストレート」なフレッドの物語ですが、
そういう要素を抜きにして誰にでもうなずける部分がある映画というか、突き刺さる内容だと思います。
お互い愛し合っているはずなのにうまくいかない、忘れようとするけれど一度何かでタガが外れたらまたおぼれてしまう、想えば想うほど息が苦しくなる、一生忘れられない人。

教卓にいながらネイルに見立てたクリップを指にはめたロランスの後ろ姿…
フレッドがカフェのおばちゃんに「彼氏の為にウィッグを買ったことがある?!」とキレるシーン、その後の二人のやり取り…
ロランスから送られてきた詩集を読むフレッド、その天井からものすごい量の雨が降ってくる演出…
「見捨てないで」と号泣しながらお母さん(ナタリー・バイ)に電話をかけるロランス…

印象的なシーンがありすぎてツライ(ToT)

本当にドランはすごい。
好みの分かれる監督だとは思いますが、音楽や画面の大胆な使い方など、私は彼の作品大好きです。「唯一無二」というワードがぴったり。自分と歳が一つしか変わらないのが信じられない。

観ていない作品も早く見なければという気持ちになりました。 「私のこれからの人生において大切な映画リスト」の一本に追加!!!
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