ジーナ

メタルマンのジーナのレビュー・感想・評価

メタルマン(2008年製作の映画)
3.9
日本ではカルト的人気を誇るZ級映画。

パッケージだけ見ると「アイアンマン」を思い浮かべますが、これが悪質なジャケ詐欺である。
実際は紫色のカラーリングであり、何故か「仮面ライダーカブト」の変身ベルトであるDXカブトゼクター(しかもカブトムシを模した部分の角を折ってあるし、ベルトの長さが足りてない)を着用。
所々塗装もハゲてくるし、敵組織の秘密基地も殺風景でコンピュータも馬鹿みたいにデカい。
何から何まで超チープでツッコミどころ満載の出来栄えとなっている。

尺稼ぎとしか思えない冗長な会話や妙な間、意味のないシーンの数々。
場面に全く合っていない壮大なBGM
もう、むしろ笑ってしまいます。

メタルマンのマスクは一度装着すると一生脱げなくなってしまうのだが、これを開発した味方である(はずの)博士の身勝手により、主人公は装着するハメに。
そんな境遇になってしまった主人公に同情してしまい、愛着が湧いてくるものだ。
博士は敵組織にやられ死んでしまうものの、AIとして視界に博士が常に出てきては無駄な機能の説明やおせっかいで邪魔してくる。
鬱陶しいわ!w

女性陣は美人揃いですので、そこは良かった。
友達と一緒にツッコミながら観るなら損はしないはず。

特に好きなシーンは、ヒロインが敵に拘束されている部屋へ助けにいくところ。
緊迫した場面のはずなのに、まるで友達の家に遊びに来て「おじゃましまーす」と言わんばかりに、部屋のドアを開けて入ってくる絵がシュールである。

突然なんの伏線もなく現れる敵ロボットや説明のなさすぎる決着の付け方といい、終始笑わずにはいられない。

また、エンドロール中に限り、メタルマンが空を飛ぶシーンあり。
そこに制作費掛けたんか?!
本編では車か徒歩で移動しております。

しかし、B級映画好きにはたまらない一品でしたね。
傑作ですよ、これは!
ジーナ

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