ジーナ

首のジーナのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
3.5
待ちに待った北野映画の新作。
戦国版アウトレイジか!?とも噂された本作ですが、観てみると似て非なる作品。
正直に言うと期待値を超えてはくれませんでした。

ただ、武さんならではのバイオレンスさ、裏切りや報復が渦巻く世界観、ちょくちょく挟まれるギャグは健在。
そういう意味ではキタニストの期待は裏切っていない。

何と言っても役者陣の演技合戦は見応え満載。
北野映画の常連メンバーや久々に登板するメンバー、新メンバーと全員が輝いていました。
特筆すべきは織田信長役の加瀬亮さん、明智光秀役の西島秀俊さん、荒木村重役の遠藤憲一さんの御三方。
ビックリするぐらいオーラを放っていて、楽しそうに演じてるなーと微笑ましくなるレベル。

今回はBL要素が強く、そういうのが好きな人はああ^~となるかもしれないし、苦手な人は不愉快になっちゃうかも?

元々僕は時代劇が苦手なので評価は低めですが、好きな人に取ってはより楽しめるんじゃないかな?
ちなみに劇場を見渡したら、8割が40超えてそうなお客さんで、女性は全体の1割にも満たない印象だったので、カップルで見たりとかは合わないのかな...

武さんも年齢的や体力的にこれから撮れる本数は決して多くないと思います。
どうにか元気に、1本でも多く撮って頂きたい。
久しぶりに青春映画や恋愛映画をやってほしいなぁ...
ジーナ

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