ようすけ

タイピスト!のようすけのレビュー・感想・評価

タイピスト!(2012年製作の映画)
4.3
これって愛なのだろうか。と、ルイをずっと疑いながら観ていた。人を助けたいという信念、ローズにとって自分が必要だという思い。だが、その思いも、ローズが上り詰めていくにつれて危うくなる。
誰かが手をかければ花開く才能を開花させるのも喜びだよね。ダイヤの原石としてみているのか、それとも一人の女性として見ているのか。勝たせたい一心なのは分かるがそれは果たして何のためか。

世界大会前でローズがCMに出ている時は負けプラグかなぁとかなり不安になる。

決勝の延長戦前での控え室でのやり取りは痺れた。世界中の言語の愛しているが集結。

あぁ、これは負けても良いやつだ…………と思ってしまった。ここはスラムドック&ミリオネアと同じ。

結果発表の時ももうローズもルイも結果どうでも良いのね、いや、勝利を確信したのか。そりゃないか。

アメリカ人はビジネスでフランス人は愛ね。この台詞が出てやっとルイを信じることができた気がする。

音楽も情景描写も古風でしかもお洒落。何年前の映画か分からなくなる。それでもやっぱり変わらんものはあるということかもしれん。

それって本当に愛情なのか。なんて疑って悪かった。いや、変わったのか、初めからなのにルイは気がついてなかったのか。
ようすけ

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