これって愛なのだろうか。と、ルイをずっと疑いながら観ていた。人を助けたいという信念、ローズにとって自分が必要だという思い。だが、その思いも、ローズが上り詰めていくにつれて危うくなる。
誰かが手をかければ花開く才能を開花させるのも喜びだよね。ダイヤの原石としてみているのか、それとも一人の女性として見ているのか。勝たせたい一心なのは分かるがそれは果たして何のためか。
世界大会前でローズがCMに出ている時は負けプラグかなぁとかなり不安になる。
決勝の延長戦前での控え室でのやり取りは痺れた。世界中の言語の愛しているが集結。
あぁ、これは負けても良いやつだ…………と思ってしまった。ここはスラムドック&ミリオネアと同じ。
結果発表の時ももうローズもルイも結果どうでも良いのね、いや、勝利を確信したのか。そりゃないか。
アメリカ人はビジネスでフランス人は愛ね。この台詞が出てやっとルイを信じることができた気がする。
音楽も情景描写も古風でしかもお洒落。何年前の映画か分からなくなる。それでもやっぱり変わらんものはあるということかもしれん。
それって本当に愛情なのか。なんて疑って悪かった。いや、変わったのか、初めからなのにルイは気がついてなかったのか。