Takaomi

ハロウィンのTakaomiのレビュー・感想・評価

ハロウィン(2007年製作の映画)
3.0
数々見てきたスプラッターモノのなかでも、断トツに人々を一瞬でことごとく打ち砕きます。

あまりにも殺しまくるもんだから、誰をどの順番でどの方法でだったか覚えていません
というかこっちも途中慣れてきて、感覚が麻痺してきてスッキリ爽快になってきます(笑)。

初期ハロウィンのリメイク版ですが、マイケルマイヤーズがどうしてブギーマンとして生きるようになったのか彼の幼少期をメインに描かれていてとても興味深いです。

しかしながらただのリメイク版になっていたのが残念。
あまりこういう映画に理由づけすると面白さや怪物がチープになってくるのもわかるけれど、せっかくマイケルマイヤーズというありふれた少年が闇に染まり怪物になっていく素材があるだけにもったいない。

彼を変えるきっかけはどこかに必ずあって、相当繊細だからこそそこにフォーカスしてほしかったな。
おそらくマイケルマイヤーズとブギーマンには寂しい感情が関わっていて、寂しいという欲求をみたす歪んだ愛情表現が殺しだったんだと思う。

そのひとつのシーンとして、飼っているネズミや犬、猫を虐待したりハロウィンでは一人寂しくたたずんでいたり、そういう小さなきっかけから歪んでいったと思う。

寂しい感情が溢れると暴走して人を襲うし。

もうひとつは、仮面を被る意味。
潔癖といえばいいのか人間の愛の営みや同性に対する態度、自分が人でいることに嫌悪感を抱いているように感じる。
ブギーマンになってからやけにカップルや男を必用に襲うし、それが自分の家族や近しい人を襲う理由でもあったのか?と思うが、謎で溢れているのはこの作品の魅力でもある。

だけど幼少を描くのだから、なぜブギーマンになってしまったのか、なぜ仮面を被るのか、なぜ話すことをやめたのか、なぜ家族や近しい人を必用に襲い惨殺するのか、家族になにを伝えたかったのかをもっと知りたかった。

それにしても子役のダエグフェアーク君の目付きや不気味な感じは素晴らしすぎて演技だけでは出せないと思うよ(笑)
いつも思うけどホラー映画とかの子役は私生活に影響ないのか心配でならない。

ヒューマン的なことは一切なくてこれまでのブギーマンよりやけにでかくて怖くて残虐で、壁は壊すし攻撃は早いし暗闇にいても気づかれないし、アベンジャーズ並に強いのを観たいのであればおすすめです。
あの怪物的なパワーの秘密がわかった気がする。

ブギーマン、フレディ、ジェイソンのアベンジャーズシリーズ観てみたいw
Takaomi

Takaomi