YAZ

アルプスのYAZのレビュー・感想・評価

アルプス(2011年製作の映画)
4.0
ヨルゴス・ランティモス観る

愛する人を失った者の喪失感
を癒すため故人を演じる謎の
集団「アルプス」
メンバーの一人女性看護師は
規律を破ってしまい。。。

かなり難解であります

ランティモスは次作「ロブスター」以降
も私に取っては相当に難解でしたがこれ
もまた出発点も着地点も見えない難解度
かなり高め

有望なテニスプレイヤーだった少女の死
から物語動きますが失った者にスポット
を当てることはないので家族の物語でも
なさそうですが看護師は妻を亡くした父
との二人暮らし(この関係も演じてる可能
性ゼロではない)で家族がキーワードのよ
うでもあったりなかったり

メンバーには新体操選手とコーチがいて
コーチとの関係に苦しむ選手を看護師は
2度救ってる。救われた選手がエンドで
すが故人を演じるのも遺族を救ってる訳
で人が人を救うとは?もキーワードの
ようであったりなかったり

因みに看護師を追い込むのは意図的では
ないけど結果的には選手だったりする

その他も断片的なエピソードが繋がり
具体的な全体像がとても掴み難いけど何
かがあるに違いないと勝手に思い込んで
終了。一度で理解するのは不可能ですが
それ故に興味を引く映画ではあります

選手とコーチ、組織内と厳しい規律は
次作「ロブスター」に引き継がれますけ
どそこから先へは進めずやはり難解

何者もアルプスの替わりになれず
アルプスは何者の替わりになれる
組織を象徴するとしての命名理由ですが
これがヒントのようでもあり
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