高瀬とうや

トランス・ワールドの高瀬とうやのネタバレレビュー・内容・結末

トランス・ワールド(2011年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

クズと子作りしなきゃトム生まれてないよね?と思いつつ、なんだかんだでハッピーエンドだから良かった。
細かい伏線「車をクラシックだ」と言い、それぞれの家庭の事情から推測される「血縁関係」から、森が閉ざされた空間になっており普通に走っていたら追いつけないハンスをトムが「パックマンだ」と逆方向から追いかけるとか。

「あー骨折してたのに歩けるとか、これって死後の世界でしょ?何番煎じよwww」と馬鹿にしていた自分はガツンとやられた。
隠れた良作。

一番の謎はすべてを見通してそうな食料品の店主と、金庫の中身。
なんだったんだろうかw

【あらすじ】
祖父母に引き取られて虐待を受けていたジョディはクズ男と一緒に強盗をしまくり荒れた生活を送っていた。
とある食料品店で店主に「そんな人生でいいのか?」と見透かされたことを言われたこともあり彼女は店主を殺す。

とある森。
ガス欠になって立往生してるサマンサはとある小屋を見つける。
そこで同じく車の事故に遭って動けなくなったトムという青年と出会う。
彼は何日もこの森から出てないという。
初めは不信感を抱いていたが、サマンサが妊娠してると知ると優しく接してくれるトムに信頼を寄せる。
ある朝、小屋に一人の女が倒れていた。
それはジョディだった。
ジョディは二人に対しても不愛想な態度をとるが、次第に打ち解けていく。
が、ひょんなことから「森の所在地の認識のズレ」「生きている年代のズレ」を知り困惑する3人。
やがて旧ドイツ軍の兵士ハンスまでもが姿を現す。
父がドイツ人だったサマンサは若干の言語能力を生かすが中々意思疎通が行かない。
ハンスがジョディの身に着けてるロケットを見ると「それは私の妻の肖像だ」と言い出すが、サマンサは「彼女はわたしの母だ」という。
そしてジョディは「亡き母が持っていた祖母の写真だ」と。
ハンス、サマンサ、ジョディ、トムが曽祖父、祖母、母、息子の関係であると気づき、すべての悲劇の回避は「ドイツ軍に裏切られたハンスを生還させること」だと推測する。
紆余曲折あり、ハンスはサマンサの言う事を聞き防空壕へと身を隠す。

ジョディは強盗していた店で目を覚ます。
が、派手な格好はせずにまっとうに生きており、普通に買い物をして出ていく。
そして入れ替わるように元カレのクズと派手な女が強盗をするために店へと入っていった。
ジョディは豪邸で母のサマンサと仲良く散歩をする。
ハンスは新聞に載るほどの慈善家として成功していた。
高瀬とうや

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