バランシーン

トランス・ワールドのバランシーンのレビュー・感想・評価

トランス・ワールド(2011年製作の映画)
4.1
「CUBE」を観た時以来の衝撃!…というと少し大袈裟だけども久しぶりにアイデアの詰まった本当に面白い作品を観た思い。
これぞ脚本一本勝負!って感じでした。
どこからどう語ってもネタバレになりそうなので、続きはスクロールの後で…。














理由も分からずあるシチュエーションに「企投」される系スリラー。それこそCUBE以降、低予算佳作系の定番ですね。
で、解説やリード文でタイムスリップモノ的なところは仄めかされてるんで、まあそう構えながら観たのですが、4人目のドイツ兵登場後の怒涛の展開はしびれましたねー。
ドイツ兵含めて4人の関係性の暴露はやや唐突なんだけど、前半のディテールを比較的丁寧にやっているので、すんなり乗れましたね。そしてどうやってこの風呂敷畳むの?と余計な心配してたら、少し儚いけどまあ収まりのいいオチだな、と。やり直し系タイムスリップは大体思うようなオチにならない作品が多いんだけど、本作は嫌味なく品よく出口に辿り着いていて、そこは製作陣の力量ですね。

本当の主役はあの金庫持ってる雑貨屋のオヤジなので、クドクドした説明なく、ある種ファンタジー的な終わりで僕は良かったと思います。
アイデア一発、脚本一発、作った皆さんは気持ちいいだろうなー。お薦めです!
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